「コードで音楽を作る」と聞くと、「TidalCycles」などのような環境を作る必要があり手間と感じるかもしれません。
しかし、今回使うStrudelなら、ブラウザを開くだけで今すぐ始められます。
今回は、StrudelからMacの仮想MIDIケーブル(IACドライバ)を経由して、Ableton Live Liteで豊かなアンビエント音響を構築する手順を解説します。
※私自体は最近会社のDTMサークルに入ったばっかりで勉強がてら週末にトライしたもののメモになります。
あとでスクショなどをアップする予定です。
そもそも「TidalCycles」と「Strudel」ってなに?
設定に入る前に、今回使うツールについてサラッと知っておきましょう。知っておくと、この後の作業の意味がグッと理解しやすくなります。
TidalCycles(タイダルサイクルズ)とは?
PCにコードを打ち込んで、リアルタイムにリズムやメロディを生成する「ライブコーディング」の代表的なソフトウェアです。
通常はインストールや設定のハードルが少し高いのが難点でした。
Strudel(ストルーデル)とは?
TidalCyclesの使いやすさと楽しさをそのままに、「ブラウザ(Chromeなど)を開くだけで動く」ように進化した最新ツールです。
JavaScriptという言語をベースにしており、インストール不要で誰でもすぐにコードでの音作りを体験できます。
今回は、このStrudelで作った「楽譜データ(MIDI)」を、Macの中でシンセサイザー役の「Ableton Live Intro」に送り、極上のアンビエント・ミュージックを鳴らしてみます。
設定・実行手順
まず当方は以下の環境で実行しました。実行環境
・MacOS 26(Tahoe)
※今回の作業であればLiteとかでも問題なし。
STEP 1:Macの「IACドライバ」設定(仮想MIDIケーブルの作成)
まずは、ブラウザ(Strudel)とAbleton
Liveを繋ぐ「目に見えないMIDIケーブル」をMacの中に作ります。
- Macの Audio MIDI 設定 アプリを起動します(「アプリケーション」>「ユーティリティ」フォルダの中にあります)。
- メニューバーの 「ウィンドウ」>「MIDIスタジオを表示」 を選択します。
- 画面に現れる赤い 「IAC ドライバ」 アイコンをダブルクリックします。
- 「装置はオンライン」 にチェックを入れ、「適用」 をクリックします。
STEP 2:Ableton Live 側の環境設定
次に、Live Lite側で「さっき作ったケーブルからデータを受け取るよ」という設定をします。- Ableton Live Liteを開き、環境設定を開きます。
- 「Link, Tempo & MIDI」 タブを選択します。
- MIDI Ports一覧から 「入力: IAC ドライバ (IAC Bus 1)」 を探します。
- その行にある 「トラック」 と 「同期 (Sync)」 を 「オン(黄色)」 にします。
これでLive
LiteがStrudelからの演奏データを受け取る準備ができました。
STEP 3:Strudel(ブラウザ)側でコードを書いてみよう
いよいよコードを書きます。Google ChromeなどのWeb MIDIに対応したブラウザを使用してください。- strudel.cc というサイトににアクセスします。
- エディタに書かれているデフォルトのコードを消して、以下のシンプルなコードを貼り付けてみましょう。
note("c4 e4 [g4 b4] a4").midi()
⚠️ 超重要ポイント 外部のAbleton LiveにMIDIを送るには、 コードの末尾に必ず .midi() または .midi("IAC") を繋げる必要があります。これを忘れるとブラウザの内蔵音源が鳴ってしまいます。
💡 躓きポイント:Strudelがフリーズした?と思ったら
再生ボタンを押しても一瞬光るだけの場合:
Strudelの文法(カッコの閉じ忘れなど)に誤りがあります。コードをもう一度見直してみましょう。
通信が止まったりフリーズしたりした場合:
Strudelの複雑な関数(左右で音をずらす jux や、アルペジオを作る arp など)をMIDI出力に重ねると、ブラウザの処理が追いつかずにフリーズすることがあります。
対策:
もし通信が止まったら、Chromeを Cmd + Q で完全再起動してください。最初は上記のサンプルのような、記号の少ないシンプルな長尺の文字列から試すのがコツです。
STEP 4:Ableton Liveのトラック受信設定
Strudelから信号が届いていても、Live側のトラックで正しく待ち受けないと音が鳴りません。
- Live Liteに新規MIDIトラックを作成(または既存のトラックを使用)します。
- トラックの 「MIDI From」 を「All Ins」から、明示的に 「IAC ドライバ (IAC Bus 1)」 に変更します。
- 「Monitor」 設定を 「In(青色)」 にします(これで常に信号を強制待ち受けする状態になります)。
- 録音準備(アーム)ボタン(トラック最下部の丸いボタン)を赤く点灯させます。
Strudel側で音を再生していると、Liveのトラックのメーターが緑色にピコピコと動き始めるはずです。
STEP 5:音が出ない場合のチェックと、アンビエント音響設定
「メーターは動いているのに音が出ない!」あるいは「音がそっけない…」という場合のチェックリストと、一気に極上アンビエントに仕上げるエフェクト設定です。
💡 メーターは動くが音が出ない場合のチェック
原因:トラックに楽器(インストゥルメント)が入っていない
MIDIはあくまで「楽譜データ」なので、楽器を持たせないと音は鳴りません。
対策:
Liveの左側ブラウザの「Sounds」から 「Pad」 や 「Piano & Keys」 などの持続音系・綺麗な音色を選び、トラック名(ピンク色の部分)にドラッグ&ドロップして読み込ませてください。
💡 エフェクトが効かない・ルーティングの間違い
原因: Liveの「A Reverb」などのリターントラックを使う場合、トラック内の「Sends」ツマミを上げないと音がエフェクトに送られません。
対策: 今回は確実性を重視して、トラックにエフェクトを直接挿入(インサート)しましょう。Liveの左側ブラウザからエフェクトを選び、画面下部のデバイス表示スペース(シンセの右側)に直接ドラッグ&ドロップします。
🌌 空間系エフェクトの設定目安(アンビエント化のレシピ)
Strudelの無機質なMIDIノートを、一気に美しいアンビエント音響に変える魔法の設定です。
1. BPMを落とす
Liveの画面左上にあるBPM(テンポ)を 70〜80 前後に落とします。 これだけで時間の流れがゆっくりになり、アンビエントらしい豊かな空間の土台ができます。
2. Delay(ディレイ:やまびこ効果)
Liveの「Audio Effects」から 「Delay」 を選び、シンセのすぐ右隣に挿入します。
- Ping Pong をオンにして音が左右に飛び交うようにします。
- Feedback(音が繰り返す回数)を 50〜60% に設定。
- Dry/Wet(エフェクトの混ざり具合)を 40〜50% に設定。
3. Reverb(リバーブ:残響効果)
- 同じく 「Reverb」 を選び、さっき入れた「Delay」のさらに右側(後ろ)に挿入します。
- Decay Time(残響の長さ)を 4〜6秒 という長めの設定にします。
- Dry/Wet を 50%以上 にして、音が残響の中に溶け込むようにします。
まとめ これで設定はすべて完了です。
Strudel側でコードを書き換えたり、数値を変更して Shift + Enter(または再生ボタン)を押すたびに、Ableton Liveの中のシンセサイザーが壮大で美しいアンビエントの海を紡ぎ出してくれます。
ブラウザの軽快さと、DAWの強力な音源・エフェクトの良いとこ取りができるこの環境。ぜひ色々なコードを試して、自分だけの音響空間を作ってみてください。とAIが申しておりました。。。
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